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2013年09月11日
◎荒れやすい9月の為替相場

< 8月は予想と逆に円安進行 >

経験則的には「圧倒的な円高有利」と言われた8月相場だったが、ドル/円は結局月足陽線、つまり予想とは逆にドル高・円安で8月を終了している。

もちろん、経験則とは「過去にそうなったケースが多い」というだけに過ぎず、確率が100%というわけではない。したがって外れることもままあるが、ともかくそんな経験則をいま一度参考にすれば足もとの9月相場は大きく荒れる可能性を否定出来ないようだ。

< 9月大事件勃発リスクも? >

実例を幾つか振り返ってみると、月間で11.2円動いた(年間3位の大変動、以下同)98年のケースだろうが、そのほかでも99年は3.2円(同4位)、02年の7.4円(同4位)、03年の7.6円(同1位)、05年の4.9円(同2位)---などといったように枚挙に暇がない。インターバンクディーラーなどのあいだでは良く知られている話として、「ハリケーンシーズンの為替相場は荒れ易い」と言われているが、9月相場はそれが単なる思惑だけでなく実証しているとも言えそうだ。

ところで、前述したような為替の大変動が多いことと関係があるのか、過去の9月は何故か大事件も起こりやすいことが知られている。

こちらについても幾つか実例を挙げると、85年の「プラザ合意(22日)」を筆頭に98年には「LTCMの巨額損失発覚(24日)」、01年の「米国同時多発テロ(11日)」、08年の「リーマンブラザーズ破たん(14日)」---などとなる。

巷間で言われるように、今年の9月はマーケット的に見て注視される材料が目白押しだ。そうしたなか、某かの大事件勃発リスクについても、頭の片隅に留めておきたい。(了)



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