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2013年07月31日
◎変動率で見た今後の展望
< 上半期のドル/円は大変動 >
当コーナーで何度もレポートしているように、ドル/円やユーロ/ドルなど主要な通貨ペアは一年間で平均およそ17〜18%の変動をたどる。そんな変動率を参考に今年上半期(1〜6月)の変動を振り返るとともに、今後の展望を考察してみたい。
< 年内105円のドル高も? >
まずドル/円は今年上半期の変動幅が17.2円、変動率は19.9%だった。
先にも記したように、一年間の平均変動率は17〜18%であるため、それからすると上半期だけですでに平均的な年間変動率を超えている。そう考えると、このあと年末までの残り半年の値動きはあまり期待できず、ここからさらに一段の上値を伸ばしていくことは難しいか。5月に記録した103.73円が今年のドル高値だった可能性もなくはないのかも知れない。
それに対してユーロ/ドルはというと、変動幅0.097ドルで変動率はわずか7.3%に留まっている。もちろん、まだ半年が過ぎだけだが、正直期待外れの結果ではなかろうか?いずれにしても「変動率」を参考にすれば、足もと7月以降の年後半に掛けてはドル/円よりもユーロ/ドルの変動が期待できると言えそうだ。
しかし、実を言うと今年は、「ある種の特異年」にあたるため、すでに大きく動いているドル/円相場に、年後半も大きな動意が期待出来るとの見方がある。
これは、今年が過去に大相場の少なくなかった「米大統領選の翌年」にあたるためだ。実際、「米大統領選の翌年」相場だけの変動率は、平均で実に20.6%にも達している。これを実勢相場に適応させると、年内110円到達は難しいが105円前後までのドル高・円安はあっても決して不思議ではないことになる。(了))
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