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2013年06月19日
◎ドル/円は調整終了か?
< 中期のドル高基調は継続 >
ドル/円相場の中長期的な流れがドル高・円安方向にあることは間違いない。長い目でみた場合には120円程度までのドル高も否定できないだろう。
しかし、問題なのは短期の見通しでハッキリ言って悩ましい。個人的には、まだ調整が続いており、ドルの再下落は否定出来ないと思っている。しかし、調整局面は終了し、すでにドル高トレンドに戻っているとする見方も少なくはないようだ。
< ドル再下落懸念の声も >
毎月の出来事ではあるが、足もとの6月も注目の経済指標である米雇用統計がマーケットの波乱要因となった。ドル/円相場でいえば事前に推移していた94円台からなんと2円以上もの急反発を記録、97円台のドル高値圏でNY市場を休場している。
昨年9月のボトム77円台からほぼ一本調子のドル高が続いてきたものの、今回ようやく高値から9%の調整となった。もちろん、それでも調整が浅いと言うことは出来るが、過去の経験則と照らし合わせても最低8%程度の押しが入れば一応の「最低ライン」はクリアできたことになる。つまり、先日示現した94.98円でドルはボトムアウトした可能性も否定は出来ない。
ただ、唯一気になるのはNYダウなど米株だ。これまで日経平均株価には調整的な動きが何度か観測されているものの、米株への波及的影響は限定的で一貫して強含みの推移を続けてきた。このあとも現在のような右肩上がりが続く可能性を否定出来ないが、長い目で見た場合にはどこかで破綻は必ず訪れるだろう。その場合、為替は米株の動き(下げ)と無関係という推移をたどるのだろうか。
そうした意味でドル/円相場の再下落リスクは残っている気がするのだが・・・・・・。(了)
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