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2013年06月12日
◎3ヵ月連続の荒れ相場?

< 波乱含みだった5月相場 >

先日終了した5月の金融市場は「ドル/円の月足が8ヵ月連続陽線になったことがない」、「米株市場には5月に株を売ってバカンスに入れとする諺がある」---など、筆者を始めドルや株価の下落を予想する向きが多かった。しかし、実際のところは予想とまったく逆の値動きで終了する波乱含みの一ヵ月だった。

< 経験則ではドル高有利? >

そんな5月相場を踏まえたうえで、アノマリーの観点から6月の展望を考えてみたい。

まず、恒例となっている月間の星取表を見てみると、90年以降昨年まで23年間の勝敗は13勝10敗となっている。若干ドル高が優勢ではあるものの、さほど偏っているわけではなく目立った特徴とは言えそうにない。しかし、そんな6月相場には興味深いポイントが別途2つある。簡単にレポートすると、ひとつは「非常に大きな変動を示すことが少なくない」---ということだ。

一ヶ月のあいだに13円以上も動いた98年は別格としても、00年以降にとくに大変動が目につく。今年のドル/円相場は単月で4月が7円以上、5月も6円以上動いているが、ヒョッとすると3ヵ月連続の大変動が期待出来るのかも知れない。

次のポイントとして挙げられるものは、わずかながらドル高方向が優勢の状況下、実は「5月と同じ方向に動くことが少なくない」---ということだ。こちらの勝敗は90年以降の同じく23年間で15勝8敗となっている。

翻り、今年5月のドル/円相場は月足の陽線に示されるように、ドル高・円安で終了した。それからすると、6月も流れを継続しさらなるドル高・円安方向に動く可能性を否定出来ないかも知れない。月足の連続陽線は9ヵ月と、記録を伸ばすことになるのだろうか。(了)



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