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2013年05月29日
◎ドル/円、年間変動を上回る

< 平均変動率をすでに達成 >

「アベノミクス」効果もあり、為替市場における円安基調が止まらない。
そんなドル/円相場を「年間変動率」の観点で見た場合、年初来たった4ヵ月半で過去の年間平均変動率を上回る変動を達成していた。

< 年間のドル高値メドは105円前後!? >

本稿執筆段階でのドル/円の年間高値は103.32円、同安値は86.54円となっている。これを基準に算出した今年ここまでのドル/円の変動幅は16.78円、変動率は19.4%になる。

過去に当コーナーで何度もレポートしているように、一年間の平均変動率は17%ほどであり、こちらは年初来たった4ヵ月半ですでに達成済みであることが見て取れる。それからすると、これから年末までの残り7ヵ月半の値動きはあまり期待できないような気がしないでもない。

ただし、今年は大相場が少なくない「米大統領選の翌年」にあたるため、実は予断を許さないとの見方もある。実際、過去の「米大統領選の翌年」相場の変動率を調べてみると、前述した全平均17%に対して20.6%と3%以上も大きく動くことが示されていた。

ちなみに、前段で指摘した「米大統領選の翌年」だけの平均(20.6%)を今年の相場に適応させると、ドルの上値メドは104円半ばレベルとなる。相場には若干のオーバーシュートもありうると考えれば、105円前後が今年のドル/円の上値メドであるのかも知れない。長期のフィボナッチなどで見たレベルにもほぼ合致する、あまりに「出来過ぎ」であるところが気掛かりだが・・・・・・。

ともあれ、今回の局面でいきなり到達するかどうかは別にして、「年内」というスパンではドルの上昇余地はまだ幾分残されていることになりそうだ。(了)



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