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2013年05月22日
◎FRB議長の退任観測

< Jホール会合欠席で思惑 >

日本ではあまり話題になっていないが、NY市場筋のあいだなどではロイター通信の報じた「バーナンキFRB議長が今年のジャクソンホール会合を欠席する見込み」とのニュースが思惑を呼んでいる。

14年1月に任期が切れることもあり、バーナンキ議長が「再任しない可能性」を取り沙汰する声も聞かれ始めた。再任か退任か、後者であれば次期FRB議長は果たして誰になるのか、今後マーケットでさらに様々な思惑が広がる可能性も否定できない。

< 次期議長最有力はイエレン氏 >

有力通信社であるロイター通信は、4月22日に「バーナンキFRB議長はジャクソンホール会合を欠席する見込み」と報じた。実際に欠席すれば、「FRB議長の欠席」は過去25年で初めての出来事となる。

思い起こすと、昨年10月に有力欧米紙であるNYタイムズが「バーナンキFRB議長は14年の任期満了で交代する意向を友人に漏らした」と報じ物議を醸したことがある。その際の思惑はいつしか収束したが、今回のロイター報道を受けて、退任思惑が再燃し始めてきた感も否めない。

では、仮に現在の2期目を持ちバーナンキFRB議長が本当に退任するとすれば、次期議長はいったい誰が有力なのか。
取り沙汰されている名前は、元財務長官でオバマ大統領就任時に国家経済会議委員長を務めたサマーズ氏、ガイトナー前財務長官、イエレンFRB副議長---などであり、そのなかでも最有力候補と目されるのはイエレン氏になる。

振り返れば、IMF(国際通貨基金)のトップは現在女性であるラガルド専務理事が務めているが、米国においてもバーナンキ氏退任後の金融政策を牽引するのは女性ということになるのだろうか。(了)



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