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2013年05月08日
◎荒れやすいGW相場

< 注目材料も目白押し >

先週末27日からゴールデン・ウィーク(GW)に入った。そんなGW前後の金融市場、とくに為替相場は経験則的に見て大きく荒れる傾向がうかがえる。

GW期間中は日本だけに限らず、メーデーを含むことで欧州などの休場が予定されているうえ、材料的にもすでに終了したイベントを含めて日銀決定会合や米GDP、FOMC、米雇用統計など注目材料が目白押しの状況だ。いままで以上に、しっかりしたリスク管理が求められることになるだろう。

< 5月全体でも荒れ模様か >

過去のドル/円相場を振り返ってみると、4月は月の半ばから末までに目先のドル高値を付け、そのあと迎えるゴールデンウィークは逆にドルが弱含みに推移するという展開が少なくない。

実際に00年以降昨年までの勝敗を見てみると、やや微妙なパターンも含むが、それでも13回のうち9回でドル安・円高が進行していた。およそ7割の確率でドル安・円高が有利ということになる。経験則に示される「GWのドル安」傾向が果たして今年も続くのか、ともあれリスク要因として頭に留めておかれたい。

なお、そんなGWを含めた5月全体の為替市場を見てみると、月間を通しても荒れ模様の展開を辿ることが少なくない。実例を幾つか挙げると、04年と06年は年間3位の月間変動幅、03年と05年は同4位となっているほか、10年は年間1位の変動を記録していた。

前述したように00年以降とくに5月相場がとくに大きく動く傾向のあることには要注意だろう。ドル高orドル安の方向性は別にして、足もとのGWを含めてドル/円相場はまだまだ波乱の余地が大きいのかも知れない。(了)



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