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2013年05月01日
◎基本的には円安だが・・・・・・

< ドル上値追いに懸念要因も >

ドル/円相場は心理抵抗である100円を再び目前にした展開となっている。先週末に実施されたG20で日本の金融政策、つまりは結果としての円安進行が容認されたとの見方からマーケットでは円売り安心感が根強い。

しかし、さらなる上値追いにはファンダメンタルズや需給、季節要因などでも気掛かりな点が幾つか囁かれ始めている。今回は、そのうち2つを取り上げてみたい。

< ファンドの巻き戻しに注意 >

NYゴールドが今月半ばの二日間で15%も暴落したことは記憶に新しい。
そんなゴールド安を受けて、著名ヘッジファンドに経営危機説が囁かれ始めている。つまり、ゴールドのロングで失敗、大きな損失を被った可能性が取り沙汰されている。

前述したヘッジファンド危機説の真偽は定かでないものの、注意すべきは仮に事実とした場合、為替市場においても波及的な影響を否定出来ないこと。具体的にいえば、今後損失の穴埋めなどを目的にこれまで積み上げてきた円キャリー・トレードのポジションをアンワインド、巻き戻す必要にかられるためだ。黒田日銀による異次元緩和を受けた動きだっただけに、本格的な巻き戻しが入れば単なる調整以上に下がっても不思議はないとする声も聞かれている。

一方、為替市場に与えた影響は限定的だったが、今月5日に発表された米雇用統計は冴えない内容だった。それもあり、一部エコノミストなどのあいだで取り沙汰され始めているのは、ここ数年観測されている米経済指標が春から夏に掛けて悪化する「中だるみの法則」が今年も適応されることだ。

米経済指標の悪化を嫌気し米株が崩れれば、為替市場がリスク回避の動きから円買いで反応する可能性もある。(了)



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