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2013年03月20日
◎良く動く3月相場

< 本来は中旬まで円高有利だが・・・ >

経験則として、2月中旬から3月中旬に掛けての為替相場は円高に振れやすい傾向があることは良く知られている。この背景には期末を控えた需給要因が存在することも無視できない。

しかし、今年のドル/円相場はここまでセオリーと逆にドル高・円安が進行している。今後円高が進むのだろうか?

< 月末に掛けもうひと波乱も >

先に挙げた「中旬に掛けて円高が進行しやすい」という要因を含めた3月全体の動静を考えるうえで、まずは90年以降昨年まで過去23年間の勝敗表を見てみると10勝13敗となっている。中旬に掛けた円高がそのまま尾を引くのか、やや円高方向が有利ではあるものの、結果からすると中旬以降はドルが巻き返すことも少なくないようだ。いずれにしても、勝率6割に届かない状況では「円高有利」と声高に言うことも出来ないように思われる。

では別の特徴はないのか、筆者が調べてみたところ大きな特徴をひとつ発見した。それは、方向性を別にして平均すると「年間を通してもっとも値動きのある月」であると言うことで、とくに00年以降の近年にその傾向が顕著にうかがえる。

一例を挙げると一昨年に当たる11年は月間変動7.05円、年間変動1位となるなど、00年以降昨年までの13年間で変動幅1位が4回、2位は3回と年間を通した大変動の多くは3月に集中していた。また過去13年の3月の平均ドル/円変動幅はおよそ6.5円にも及ぶ。

翻り、今年の3月相場は月初からのドル/円変動はすでに4円を超えるなど、大変動の兆しがうかがえるが、このあと月末に掛けてもまだまだ相場は波乱含みか。個人的には、さらなる価格変動を大いに期待している。(了)



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