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2013年03月13日
◎ドル高、短期はピーク近い

< 長期ドル高は依然継続 >

ドル/円相場を長期サイクルの観点からみれば「ドル高も始まったばかり」---と考えられる。長い目で見た場合には120円程度までのドル高があっても不思議はない。

しかし、数年スパンという長期はさておき、それよりも短い短期サイクルでは一体どうなのか。実は長期とまったく逆の結果で、ここから一段の上値は追いにくいようだ。

< 下がったところは絶好の「買い場」に >

ドル/円相場には幾つかのサイクルや波動が観測されるが、現在の相場動向と照らし合わせた短期サイクルで興味深いモノを次に2つ挙げておく。

(1);ドルの「底値−高値」短期上昇波動はおよそ5ヵ月
(2);ドルの「高値−高値」短期サイクルはおよそ11ヵ月

紙幅の関係で詳細は省くが、実際にチャートなどで確認してもらえば一目瞭然のように、前述した(1)そして(2)による短期のドル高値は今年2月か3月と推察される。つまり、これからドルが95円方向に向けた値動きを再びたどっても短期的にはそれが最終局面、あるいは場合によっては短期のドル高値をすでに示現済みである可能性を否定出来ないのかも知れない。

ただし、ひとつ注意したいのは仮に短期のドル上昇波動が終了したとしても、それが大きなドル下落に繋がるとは言えないこと。短期サイクルからうかがえるのは、飽くまでも「ドルが今後数ヵ月のあいだ目先高値を更新する公算が低い」ということだけで、下値メドについては正直判らない。

したがって、どこまで下がればドルを買うのか悩ましいところだが、いずれにしても下がったところは長期的に考えて絶好の買い場であることは間違いないだろう。(了)



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