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2013年03月06日
◎大相場だったユーロ/円

< 2ヵ月で12%以上の変動 >

ある通貨ペアが一年間に動く率を調べたものを「年間変動率」という。当コーナーでは過去に何度もレポートしているため詳細については割愛するが、ドル/円などの主要通貨ペアはおおよそ17〜18%動くことが平均となっていることだけは基礎知識として最初に指摘しておきたい。

< ここからはユーロ/ドルに期待!? >

そうしたなか、13年のドル/円など主要3通貨ペアの変動を筆者が調べてみたところ、ドル/円が9.5%、ユーロ/ドルは同5.4%、ユーロ/円は同12.5%となっていた。

年明けからまだ2ヵ月も経っていない段階だけに、前段で指摘した「年間平均変動17〜18%」に届いているあるいは超えた通貨ペアは、さすがにまだない。しかし、昨年から「アベノミクス」という言葉にも示されるように日本絡みの要因がマーケットのかく乱要因となるなか、ドル/円とユーロ/円という2つの円絡みの通貨ペア、とくに後者であるユーロ/円については年明け以降、変動率の観点でもすでに期待以上の大変動を記録しているとも言えそうだ。ただし、別の言い方をすれば、ここから先はこれまでの反動などもあり、円安傾向がやや落ち着いても不思議はないだろう。

一方、今後の動静については引き続き円絡みが相場の主役となる可能性を否定出来ないが、変動率の観点ではやや出遅れ感のあるユーロ絡み、なかでもユーロ/ドルの変動に期待したい。

ちなみに、ユーロ/ドルは以前にもレポートしたように昨年の変動率が11.2%に留まり、ユーロが誕生した99年以降で最小の変動幅を記録している。マーケットが動意づくエネルギーは相当蓄積されている気がしないでもない。発散されれば大相場も?(了)



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