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2013年02月27日
◎ドルの天井は果たしていつか

< 天井は7〜8年周期で記録 >

昨年9月に記録した77.11円をボトムに、ドル/円相場は94円台までと20%を超える上昇をたどっている。さすがにドルは某かの大底を打ち、基調がドル高方向に転換したことは間違いない。

そうしたなか今回は、過去にもレポートした長期サイクルから見たドルのピーク達成時期と、具体的なレベルなどについて改めて考えてみたい。

< 上値メドは120円以下!? >

変動相場制以降のドル/円相場を見てみると、ドルのトップから次のトップまでの長期サイクルはおおむね7〜8年となる。

そして前回高値を記録したのが07年7月・124.14円であり、それを考慮すると次の「大天井」は14〜15年が最有力の候補になりそうだ。つまり、足もとでも観測されているドル高・円安傾向は短くとも1年以上、長ければ2〜3年程度は続く公算が大きいということになる。今後もこれまでのような一本調子の右肩上がりが続くとは思われないが、長い目で見た場合には足もとのドル高・円安などは「まだ若い」と言えるのかも知れない。

一方で、もうひとつの気になるポイント、14〜15年が有力視される次回高値のレベル、具体的なドルの上値メドであるが、これは正直見当が付かない。過去の底値からのドル反発を調べてみてもマチマチで目星をつけることすら難しい。

しかし、ひとつだけ言えることは過去これまでの経緯を見ると、つけるドルの戻り高値は「前回記録した高値を超えたことが一度もない」---ということだ。

とすれば、次回のドル高値は前述した07年高値124円以下であり、マキシマムでも120円程度、もう少し低いレベルとなる可能性も否定できない気がしている。(了)



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