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2013年02月13日
◎円安支援発言を振り返る

< 要人発言が円安を後押し >

日本の政府要人による「口先介入」とも言うべき円安支援発言が相次いでいる。それが一時93円台まで達したドル高・円安の一因になっていることは間違いない。
 一口に円安支援発言と言っても様々あるが、そのなかでも具体的なレベルにまで言及した発言を以下で集めてみた。今後ドルの上値を抑制するシーリングとして、これまでに発せられた要人発言が蒸し返される可能性もある

◎石破自民党幹事長
 出演したテレビ番組で「85円から90円ぐらいにどうやっておさめるか、ということを考えなければいけない」と発言。

◎竹中慶大教授
 ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで「特定の考えはないが、多くの人々は現段階で1ドル=95円近辺が妥当だと考えている」などと発言。

◎甘利経済再生相
 出演したテレビ番組で「3桁(1ドル=100円)を過ぎていくと輸入価格の上昇が国民生活にのし掛かってくる」とコメント。

◎浜田エール大名誉教授
 日本外国特派員協会の講演で「110円を超える円安の進行は懸念すべきだが、95円から100円程度の円安は何ら心配する必要はない」と述べた。

◎西村内閣府副大臣
 ブルームバーグ・ニュースのインタビューで「110円とか120円とかにくると、さまざまな輸入物価が上がってくるので目配りは必要だと思うが、まだまだ円高修正の途上」と発言。

---ややバラつきはあるものの、本邦要人は取り敢えず100円程度をドル上限のメドと考えているのかも知れない。いずれにしろ、今後も要人発言には要注意だ。(了)



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