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2013年01月16日
◎昨年記録した特徴的な相場

< 3つの事象をレポート >

 今年最初の当稿では、昨12年に記録した3つの興味深い事象についてレポートしてみたい。そのうえで今年の動静についても簡単に触れられればと思う。

◎ドル/円の年足が陽線引け
昨年は年初の寄り付きが77円台に対し、年末のNYクローズは86円台となり年足は09年以来3年ぶりの陽線引けとなった。
周知のように、年足に限らずローソク足の陽線はドル高地合いを示すもの。13年はさらなるドル高・円安を招くものとしてドルブル派からは期待されている。

◎ドル/円で2ヵ月連続月間変動が2円以下
昨年は8月と9月の2ヵ月続けて月間変動が2円以下という「珍記録」を達成した。ちなみに、筆者の所有する30年あまりのデータで、過去に一度も観測されたことがない。これはヒョッとすると、筆者の保有しない時期、つまり変動相場制後で見ても初めての出来事だったのかも知れない。
なお、当コーナーでも以前報じたように「米大統領実施年のドル/円相場は小動きになる」とのジンクスがあるだけに驚きには値しないか。また、経験則で考えると大統領実施年の翌年のドル/円相場は前年の反動もあるのか、一転して「良く動く」ことが見て取れるだけに今年の相場に期待したい。

◎ユーロ/ドルの年間変動率が過去最小
12月初にレポートした懸念が現実のものとなり、昨年のユーロ/ドルは年間変動率11.2%でユーロが誕生した99年以降で最小の変動幅であるだけでなく、前身と目されるユーロ/円時代を考慮しても90年以降で3番目にあたる小変動を記録した。今年、その巻き戻しは果たせるのだろうか。(了)



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