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2012年11月28日
◎荒れ易い米感謝祭前後
< 若干早いが動意開始か >
インターバンクディーラーのあいだでは「サンクスギヴィングデー(米感謝祭)前後の相場は荒れ易い」---という経験則が知られている。
そんななか、タイミング的には若干早いが為替相場が再び動き始めた感を否めない。今年はここまで総じて小動きが続いているだけに、年内残り一ヵ月強、このまま積極的な動意をたどっていただきたいと願う。
< 年内にいま一段のドル高も >
以前にレポートしたように1年を四半期ごとに分けた場合、最後の四半期つまり10−12月にもっとも動く傾向がうかがえる。そんな10−12月期においても、実を言うと「サンクスギヴィングデー前後の相場がとくに荒れ易い」ことは有名だ。
これは需給要因からも説明づけられる。具体的には11月半ばを持ちヘッジファンドがいわゆる「45日ルール」の呪縛から解き放れるうえ、米債の大型償還&利払いというファクターからも解消される。また、年末・四半期末をにらんだ金融機関などによる自国への利益送金もピークを過ぎることで流動性がやや低下するなか、投機筋が年内最後の荒稼ぎを目論む力技に動くことが多いことも影響しているのは間違いない。
いずれにしても、前記した「サンクスギヴィングデー前後の相場は荒れ易い」をデータでみると、「レンジを放れたあと3−5円の価格変動」が期待出来るようだ。
これを足もとの相場に適応させると、ドル/円相場は遅くとも年内に83−85円のドル高値を示現しても不思議はないかも知れない。一本調子のドル高・円安進行は見込みにくいものの、小刻みなポジション調整を入れつつドルはまだしばらく右肩上がりの展開を続ける可能性もある。(了)
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