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2012年11月14日
◎近年の11月は円高有利

< 月後半に基調の変化も? >

今年も残り2ヵ月を切った。先日から始まった11月相場の特徴には幾つかの興味深いことがうかがえる。

そのひとつは、03年以降昨年までの9年間に限れば2勝7敗で圧倒的なドル安・円高有利の結果になっていること。足もとのドル/円相場は80円台を回復するなどドル高・円安の値動きをたどっているものの、ヒョッとすると大混戦となっている米大統領選の結果を受けてドルが急落することを否定できないのかも知れない。

< 著名企業の破たんなど多く要注意 >

そんな11月、相場の動きも確かに興味深いことが多いのだが、調べてみるとほかにも世界的に見て政治的な大事件が少なくないようだ。
一例を挙げると「原敬首相が刺殺される」「ケネディ米大統領暗殺」「ベルリンの壁崩壊」---などとなる。

また、個人的にはそれ以上に気になったものが2つあり、それは「日本での天変地異が多い」ことと「世界的な著名企業などの破たんが目立つ」ことだ。前者については「元禄大地震」「記録に残る最後の富士山大噴火」「雲仙普賢岳噴火」などがすべて11月の出来事になる。

一方の後者は「阪和銀行に戦後初の業務停止命令」「三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券が経営破たんなど」「足利銀行が経営破たん」「米ノンバンク大手CIT破綻」といったことが11月に起こっているほか、昨11年には「オリンパスによる一千億円超の損失隠しが明らかになった」という事件があった。

もちろん、こうしたことは毎年必ず起こるというものではない。しかし、昨年の東日本大震災やギリシャやスペインを中心に欧州での様々なリスク要因が取り沙汰されるなか、頭の片隅に留めておいて損はないように思う。(了)



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