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2012年10月31日
◎ソフトバンクのドル買い

< 米会社買収で市場に思惑 >

携帯電話メーカーであるソフトバンクは、米国の携帯電話3位スプリント・ネクステルを買収すると発表した。具体的には、スプリント株の7割をソフトバンクが取得する予定で、買収額はおよそ200億ドルに達する見込みとされる。

< 2万本ものドル買い実施? >

そんななか、為替マーケットでは買収金額である200億ドル分のドル買い手当て、つまりトータル2万本(インターバンク換算、1本100万ドル)ものドル買い・円売りが発生するといった思惑も台頭、ここ最近のドル高・円安を支援する一因になっている。また実際に先日、その一部が早くも外為市場で手当てされたとの話も一部で噂となっていた。

企業による大型M&Aが為替市場で思惑を呼ぶことはそもそも珍しいことではない。また今年のドル/円相場は小動きが続いているだけになんとか材料視しようという気持ちも分からなくはないが、現実的に2万本ものドル買い手当てが実施されるとは思われない。M&Aに詳しい知人に尋ねても「資金調達の手段はいろいろある。かなりの為替リスクを背負ってまで為替市場で全額手当てする理由に乏しい」---などとする意見が一般的だ。

具体的な手法をひとつ挙げると、融資先からドルシンジケートローンで借りて、今後発生するドル建ての収益はそのままドル建てでの借り入れに対しての返済に充てれば為替リスクは軽減される。

ともあれ、先にも指摘したようにソフトバンクによるM&Aがドル買い・円売りの支援要因であることは間違いないものの、報じられた金額すべてが為替市場で手当てされるといったような観測は「行き過ぎた期待」であるのかも知れない。(了)



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