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2012年07月11日
◎年後半はユーロ/ドルに期待

< 年間変動率から年後半相場を考察 >

先週末で6月末を迎え、早くも今年の「前半戦」が終了した。そこで今回はドル/円とユーロ/ドル、ユーロ/円の3通貨ペアについて、「年間変動率」の観点からここまでの変動を考察すると同時に、今後の展開について再考してみたい。

< ドル/円は意外に期待出来ず? >

「年間変動率」は過去に何度もレポートしているため、詳細については割愛するが、3通貨ペアとも一年間におよそ17−18%変動することが経験則に見た平均となっていることだけは基礎知識としてまず頭に入れて置かれたい。

そのうえで今年1−6月の上記3通貨ペアの変動をみてみると、ドル/円は変動率が8.5%、ユーロ/ドルは同9.3%、ユーロ/円は同15.9%だった。

もちろんまだ半年が経過したに過ぎないため仕方ないのだが、ドル/円とユーロ/ドルは思いのほか動いていないようだ。とくにユーロ/ドルに関していえば、ギリシャやスペインの財政不安など様々な問題が噴出しているにもかかわらずの小動きで、これは正直予想外と言えるのではないだろうか。ただし、動きの鈍かったユーロ/ドルとは対照的にユーロ/円は早くも一年間の変動率に近い変動で、すでに予想以上の大相場をたどっていたとも言えそうだ。

一方、問題であるこのあと年末まで残り半年間の価格変動は一体どうか。

前記したようなことからすると、ドル/円ならびにユーロ/ドルの変動が期待できる反面、ユーロ/円は逆に変動をあまり期待できないように思われる。しかし、4年に一度実施される米大統領選の実施年のドル/円相場は例年よりも変動幅が小さくなる傾向がある。つまり、結果として年後半にもっとも変動が期待出来る通貨ペアはユーロ/ドルであるのかも知れない。(了)



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