TOP
コラムTOP
最新コラム
バックナンバー
2012年05月09日
◎荒れるGWの為替相場

< 明日からの後半戦も注意 >

カレンダー的にはすでにゴールデン・ウィーク(GW)の前半戦が終了し、明日から後半戦が始まる。

そんなGW前後の金融市場、とくに為替相場は経験則に見て荒れる傾向がうかがえる。ポジションを保有したまま旅行などでマーケットから離れる場合にはストップロスを置くなどして、リスク管理だけはしっかり実施してもらいたい。

< 5月相場全体も荒れ模様 >

過去のドル/円相場を振り返ってみると、4月は月の半ばから末までに目先のドル高値を付け、そのあと迎えるGWは逆にドルが弱含みに推移するという展開が少なくない。一例を挙げると、昨年は4月6日の85.53円をドルの高値に5月5日の安値79.57円まで、およそ一ヵ月のあいだ緩やかな右肩下がりをたどっていた。

00年以降昨年までの勝敗を見てみると、やや微妙なパターンも過去には幾つか観測されるものの、それでも12回のGW相場のうち8回でドル安・円高が進行している。そして、今年も昨日80円を割れるなど経験則に示されるような「GWのドル安」傾向をたどっていることは気掛かりだ。ここから先のGW後半戦にかけての相場動向にも十分に注意を要したい。

一方、そんなGWを含めた5月全体の為替特徴を見てみると、「かなり荒れ易い」「激しい変動をたどりやすい」という傾向がうかがえる。

おそらくヘッジファンドを含む海外勢の6月末中間決算ファクター、もう少し具体的にいえばいわゆる「45日ルール」が影響している可能性があるのだが、実のところ明確な理由は良く判らない。とは言え、足元のGWを含めた5月相場の価格変動には思わぬ波乱が訪れないとも限らないだろう。(了)



Copyright (C) 2004 fx-newsletter All Rights Reserved