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2012年04月11日
◎重要な4月相場が始まる

< 4月は一年で1〜2番を争う重要月 >

2ヵ月連続の大変動が期待されたドル/円相場だったが、3月は月の半ばに失速、その後はやや揉み合い的な色彩を強めている。

そんな3月相場を受けた足もとの4月相場は一体どう動くのだろうか。経験則を参考にすると、一年を通したなかでも1〜2番を争う重要さがあるだけに、少し早いが今年の年末に向けた方向性を占ううえで非常に重要な一ヵ月となる可能性もある。

< 今年4月はドル安・円高が有利? >

4月相場の星取表を見てみると、勝ち・負けともにほぼ同数で明確な特徴がうかがえない。しかし、それとは別のところで非常に重要なポイントが2つ見られた。

簡単に説明すると、まずは「3月と4月の価格変動はおおむね逆方向に動くことが少なくない」ことで、とくに00年以降は例外と呼べるケースがほとんどない。たとえば3月と4月のドル/円の月足を比較してみると12例中10例までが的中、それも03年以降09年までは7連勝を記録、また昨年も経験則通りだった。翻り、今年の3月相場が陽線(ドル高・円安)で引けたことを考えると、足もとの4月相場は陰線、つまり逆にドル安・円高が有利と言えそうだ。ポジションの偏りが指摘される状況下、ヒョッとすると月末に掛けて調整の動きがさらにかさむのかも知れない。

そんな4月相場の2つ目の特徴は「一年間のなかで1月に次いで年間の最高値or最安値のいずれかをつける公算が大きい」ことになる。

ちなみに、1月については90年以降昨年までの22年間で8回がそのパターンに合致しているが、同様に4月はというと22年間で6回記録している。最近でいえば、09年そして昨11年は4月にドルの年間最高値を示現していた。今年も一応要注意か。(了)



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