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2012年04月04日
◎期末最終週で需給要因に注意
< 調整続くか、下値メド見極めへ >
一本調子で進んできた円安の動きもさすがに一服、先週は調整的な動きから逆に円が小幅に買い戻されている。
そうした動きを受けた今週の為替相場は需給面を注視しつつ、先週からの流れである調整が続くのかどうかが相場動向を見極めるポイントのひとつになりそうだ。
< 下がった局面は絶好の「買い場」か? >
今週は予定されている材料をみると、米国で消費者信頼感指数や耐久財受注などの経済指標発表が予定されている。ここ最近は米国の景気回復期待が為替市場におけるドル買いの一因となっている感を否めないだけに、指標の内容如何では再びドル買いが活発化する可能性も否定できない。
また、オバマ米大統領による訪韓やモンティ伊首相による訪日あるいは訪中など政治的な要因にも注意を要したいが、やはり最大の注目点といえば各種の需給要因か。期末最終週ということでの駆け込み的な為替手当てなどが報じられる材料とは関係なしで円高の要因になりかねないとの指摘も聞かれていた。
そんな需給要因だが、これまでのパターンを見ると3月中は円高にバイアスがかかるものの、4月以降は基調が逆転しやすい。これには単純に期末要因が剥げ落ちることに加え、新年度入りした日本企業が対外投資を活発化させやすくなることも無視できない。とくに今回は一連の円高を受けての海外企業買収や、日銀の追加金融緩和期待などがそうした動きをさらに促進させかねないのかも知れない。
飽くまで経験に則った需給要因で考えた場合、今週中にドルが下がった局面は来週以降の「新年度相場入り」をにらんだ絶好の買い場とも考えられる。大雑把に言って一週間を通して80円が維持されれば基調は変わらず、強気相場が来週も続く可能性がある。(了)
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