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2012年03月07日
◎次回ドル高値は14〜15年か

< 基調転換のサイン出現も >

以前の当レターでも指摘したように、マーケットの一部ではドル/円の大底入れが声高に指摘され始めている。

そう考える要因は幾つかあり、テクニカル的な要因だけに目を向けても「07年高値である124.14円を起点としたドル下降トレンドラインを上抜きかかっている」「長期の移動平均線である52週線を週足が突破した」---などが挙げられよう。

< 高値メドはマックス120円? >

一方で筆者はそうした見方に与していないのだが、仮に筆者の見方が間違いで前述したようにドルがすでに大底を打っていたのなら今後の展開はどうなるのだろうか。

ドル/円相場のボトムには長期の5年あるいは超長期の16年サイクルなどがあるが、同様にトップから次のトップまでの周期にも実は長期のサイクルが見て取れる。実際にチャートが見られる方は確認して欲しいが、具体的にはおおむね7〜8年になる。

そして、前回高値が出たのは07年であることからすると、次回のドル高値は14〜15年となる公算が非常に大きいと推察される。つまり、先にも記したように、ドルはすでに大底を打ち次の高値に向けた上昇波動がすでに始まっているとした場合、ここから短くとも2年以上はドル高・円安傾向が続いても決しておかしくはないのだろう。

なお、そんなドルの次の上値メドは、過去の底値からのドル反発を調べてみてもマチマチで目星をつけることが難しい。しかし、ひとつだけ言えることは7〜8年ごとの戻り高値は「前回示現した高値を超えたことがない」---。

とすれば、次回のドル高値は07年高値124円以下と予想され、マキシマムでも120円程度、もう少し低いレベルとなる可能性を否定できないのかも知れない。(了)



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