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2012年01月18日
◎重要な1月為替相場

< 年間の天底示現の確率高い >

専門家のあいだではよく知られていることだが、1月の為替相場というのは非常に重要だ。幾つか要因があるのだが、ここでは2つのことだけに絞って、以下でレポートしてみたい。

< 月末NY終値に注目 >

まずは、一年の12ヵ月を比べた場合、不思議なことにドル/円相場が一年の天底をつけるケースは何故か年の初めの1月か、あるいは4月に集中する傾向があることだ。ちなみに、昨年は4月に「ドルの年間最高値」を記録している。

そのうち1月だけを見て行くと、90年以降昨年までの22年間で8回の「年間天底」を記録していた。確率にすると、4割弱になる。過去3年はハズしているものの、08年は1月に「ドルの年間最高値」を記録しており、今年についても一応の注意を要したい。

なお、蛇足を承知でひとつ補足すれば、同じ1月のなかでも月の初め、あるいは月末に「天底」をつけることが多いようだ。

もうひとつの要因は、「1月ドル/円相場の方向性と年間のドル/円相場の方向性が一致するケース」が多いということ。つまり、1月の月足が仮に陽線(ドル高・円安)であれば、その年の年足も陽線引け(ドル高・円安)になることが多いことになる。
こちらについては、前記したデータと同じ90年以降昨年まで22年間の戦績をみてみると14勝8敗で勝率的には6割強だった。

12年の1月相場はまだ始まったばかりで気が早いのは確かだが、今年一年の相場の方向性を見極めるという意味も含めて、陽線引けとなるのかそれとも陰線か、今月末のNY終値には是非とも注目していただきたい。(了)



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