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2011年12月21日
◎「ジブリの法則」要注意

< ジブリ作品放映は波乱の予兆? >

「ジブリの法則」---といわれるものをご存じだろうか。

ここで言う「ジブリ」とは、『となりのトトロ』や『もののけ姫』などを制作してきた日本を代表するアニメスタジオを指し、そんなジブリで製作された映画がテレビ放映されることは金融マーケットの波乱の予兆とされている。

そうしたなか、先週末の金曜ロードショーで『天空の城ラピュタ』が放映され、そして今週末にはテレビ初登場となる『借りぐらしのアリエッティ』が放映される。つまり2週続けて「ジブリ作品」が放映されるわけだ。
クリスマスや年末年始が近付き薄商いをたどるなか、金融市場は意外にも波乱含みであるのかも知れない。

< 2週連続で放映、今週末も要注意? >

「ジブリの法則」そのものは知る人ぞ知る有名なものだが、その解釈(?)については筆者の知る限り二説あるように思われる。

具体的には、「放映日(金曜日)の為替相場など金融市場が荒れる」という解釈と、「放映翌週の金融市場(とくに株式相場)が荒れる」---という解釈だ。

筆者が携わっているのは主に為替業務であるため、前者について遡って検証したところ、「放映日(金曜日)の為替相場が荒れる」という傾向は確かにうかがえる。たとえば、前日まで一円未満の小動きだったにもかかわらず、放映日である金曜日に二円近い変動を記録したケースなども過去に確認されていた。

一方で、先にも記述したように先週末にはジブリ作品の『天空の城ラピュタ』が放映されたものの、ドル/円は30ポイントにも満たない小動きに留まった。つまり、経験則が合致しないケースだったが、今週末には2週連続の作品放映が予定されているだけにまだまだ油断は禁物だろう。(了)



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