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2011年10月12日
◎「30年ぶり珍記録」を更新
< 9月の月間変動幅は最小 >
今年の7月初め、筆者が当コーナーで「30年ぶりの珍記録」と題しレポートした内容を覚えているだろうか。
可能であればバックナンバーなどを是非参考にしていただきたいのだが、要旨だけを簡単に抜き書きすると次のようになる。
「6月のドル/円相場は月間を通してわずか1.8円しか動かなかったが、これは筆者の保有する81年以降のデータでは月間最小変動幅。つまりは過去30年でもっとも狭い変動幅を記録したことになる」---。
< そろそろ動意づく可能性? >
そんな「30年ぶりの珍記録」を舌の根が乾かぬ今年の9月、なんと再び更新した。
筆者のつけているデータを振り返ってみると、9月の月間ドル高値は9日の77.86円で、月間の同安値は22日の76.11円だった。つまり、9月の変動は差し引き1.75円で、ホンのわずかではあるが変動幅は6月を下回っている。
正直なところ、これが何の意味をなすのか良く判らないのだが、ひとつ明らかなのは「30年ぶりの小動き」という歴史に残る珍記録を一年に二度も記録した今年はやはり異常な年なのだろう。
一方で、そんな9月相場を受けた10相場がすでに始まっているわけだが、本稿執筆段階ではまだ先月の余韻を継いでいる。レンジを脱する気配はうかがえないものの、いつまでも現状のような小動きが続くわけではないだろう。
なお、先に記した同様の小動きに終わった6月相場を受けた7月相場はと言うと、月替わりしてからの一週間ほどは揉み合ったが月末にかけて緩やかなドル安をたどり、結局月間を通して5円弱の変動を達成している。
方向性は別にして、そろそろ動意づく展開にも注意を要したい。(了)
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