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2011年10月05日
◎台風シーズンは荒れ易い
< 10月相場も要注意? >
インターバンクディーラーなどのあいだでは良く知られている話だが、「ハリケーンシーズンの為替相場は荒れ易い」と言われている。そして実際に過去の9月相場を振り返ると、確かに荒れ易く良く動くことが少なくなかった。
翻って今年9月のドル/円相場はというと、本稿執筆段階で月間レンジは2円にも届いていない。前述した経験則を無視した格好となっているわけだ。とは言え、ハリケーンシーズンはまだ続くこともあり、10月以降も荒れ模様の相場付きには注意をする必要があるのかも知れない
< 大事件多発の傾向も >
そんな「ハリケーンシーズンの為替相場は荒れ易い」ことと関係があるのか、調べてみると9月から10月にかけては何故か大事件も起こりやすい。それも社会全体に影響を及ぼした01年「米国同時多発テロ(9月11日)」のような出来事だけでなく、為替や金融に特化した事件も多発している。
幾つか実例を挙げると、85年「プラザ合意(9月22日)」、87年「ブラックマンデー(10月19日)」、92年「当時の英ボンドと伊リラがERMから離脱(9月16日)」、94年「ルーブル暴落、一日の下げ幅20%以上(10月11日)」、98年「大手ヘッジファンドのLTCMに巨額損失発覚(9月24日)、08年「リーマンブラザーズ破たん(9月14日)」---などとなる。
もちろん、大事件というのは毎年確実に起こると言うわけではない。けれども足もとの世界情勢を見ると、ギリシャをはじめとする欧州諸国の財政不安など気掛かりな材料や火種はそこここでくすぶっている。なにが起こっても不思議はないかも知れない。
飽くまでリスク要因ということだが、頭の片隅にでも留めて損はない気がしている。(了)
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