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2011年09月07日
◎代表変更で円高基調に変化?

< 市場には介入警戒感も >

インターバンクの一部では、日本の政府・財務省による市場介入への警戒感が強まってきた感がうかがえる。

理由のひとつは民主党の代表選で、代表選自体を材料視する向きは本来少ないものの、昨年は代表選の翌日に為替介入があったことで同様の展開を警戒する向きもあるという。下値でのドルショートメークには注意を要する必要があるのかも知れない。

< 菅内閣退陣で変化はあるか >

そうしたなか、今年6月14日付の当欄で筆者が「菅政権は稀に見るダメ内閣か」と題してレポートしたことを覚えておいでだろうか?

その際に筆者は歴代首相について在任期間中の円高進行を調べ、ドル/円の下落(円高の進行)を仮に「悪」とするならば、菅政権は歴代内閣のなかでもワースト6という「ダメダメ内閣」だと報じていた。
しかし、今年の6月では菅政権の退任時期などについて結論が出ていたわけではなく、あくまでも「途中経過」のデータを集計したもの。それが、ここにきて確定したわけだ。

前述したレポートを書いたあと、ご存じのように為替市場はさらなるドル安・円安に見舞われており、結果はドル下落率がおよそ16%となり、麻生太郎氏を抜きワンランクアップの堂々5位に浮上している。
なお、歴代4位は宮沢喜一氏の約19%で、それには惜しくも(?)届かなかった。

一方、今週初めの29日に民主党の代表選が実施され野田財務相が次期代表として選出された。
紙幅の関係もあり、ここでは野田氏のプロフィールなどについて振れることはしないが、先にも記したように歴代でも稀に見るダメダメ菅内閣がいよいよ退陣するならば、為替市場の「悪い円高」にもそろそろ変化が生じるという淡い期待をしてみたい。(了)



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