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2011年06月15日
◎良く動く6月為替相場
< 方向性はほぼ五分 >
先日から始まった6月相場は果たしてどんな展開をたどるのだろうか。
アノマリーあるいは経験則を参考にすると、勝率はややドル高が優勢ではあるものの、それほど大きく偏っているわけではなく内容的には五分に近い。しかし、一ヶ月のあいだに13円以上も動いた98年は別格としても、月間を通して「非常に大きな変動を示すことが少なくない」---ようだ。
< 「政変」多い6月、菅首相の退陣も? >
そんな6月について色々と調べてみると、日本の政治要因がなかなか興味深い。
先週実施された菅内閣への不信任決議を持ち出すまでもなく混迷を極める状況下、「そんなの当たり前だ」という方も居そうだが、実はアノマリー的に見ても6月は「政変」が少なくない。
幾つか事例を挙げると、「大平首相が心筋梗塞で急死(12日、80年)」「宮沢内閣不信任案可決、自民党分裂へ(18日、93年)」「都議会選で小泉旋風、自民圧勝(24日、01年)」---などとなっている。そもそも論とすれば、現在の菅内閣が誕生したのも昨年6月(8日)のことだった。
一方で、ご存じのように菅首相がいつ退陣するのか、そのタイミングが次期首相人事や自民党などとの大連立が実現するのかどうか、といったことと併せて一般的にも注目を集めている。
本稿執筆段階では8月退陣との見方が有力視されているものの、先に挙げたような政変が多いという6月アノマリーからすると、鳩山前首相が強く求める今月中の退陣を否定出来ないのかも知れない。
いずれにしても、為替や金融市場に影響を与えかねないという意味も含め「6月の政変」はリスク要因として頭の片隅に留めておきたいところだろう。(了)
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