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2011年05月18日
◎ドルはさらなる下落も

< 「GWのドル安」は今年も >

ここ最近のドル/円相場は、4月6日の85.53円という目先高値を示現後、5月5日の安値79.57円までほぼ一本調子のドル安進行をたどっている。

前回の当欄で、筆者は経験則を参考に「4月の半ばから末までに目先のドル高値を付け、GWはドルが弱含みに推移する」---と指摘したが、今年もそんな経験則にほぼ則った値動きをたどっていたことになる。
では、ここから先の展開は一体どうなるのか。

< 足もとのドル安は「二番底」確認の動き? >

足もとの変動に関連して気になるのは、以前から筆者が何度かレポートしている「ドル/円の底入れ3条件」との関係だ。

紙幅の関係もあるので、今回はうちひとつだけを書き記すと「ドルは一番底で底入れせず、必ず二番あるいは三番底をつける」ことが必須になっている。

これを一連の相場に当てはめれば、仮に今年3月に記録したドル安値76.25円がドルの大底であったとしても、それを持ちドル安が終了するわけではないことになる。経験則では、そのあと必ずドルはいま一度(あるいは二度)下落するわけで、もしかしたらいま現在推移しているドル安・円高の基調は、「必ずつける」という二番底をうかがう過程にあたるのかも知れない。さらなるドル安・円高の進行には注意が必要だろう。

なお、そんなドルの具体的な下値メドだが、これを予想することはなかなか難しい。ただし、一番底76.25円とのレベル的な整合性を考えると、少なくとも77−78円までは下落する必要があるだろうし、一番底を更新する可能性もないではない。
つまりドルは少なくとも75−78円程度までの下げを想定しておく必要がありそうだ。(了)



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