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2011年05月04日
◎GWはドル安有利?

< 00年以降は7勝4敗 >

過去のドル/円相場を振り返ってみると、4月は月の半ばから末までに目先のドル高値を付け、そのあと迎えるゴールデンウィーク(GW)は逆にドルが弱含みに推移するという展開が少なくない。

やや微妙なパターンも幾つか観測されるが、勝率に換算すると00年以降昨年までの11年間では7勝4敗となっており、なかなかの好成績だった。

< 今年もここまでは経験則どおり >

4月相場と言えば、以前に特徴をレポートした際にも指摘をしたが、まず年間を通じてのドルの天底を示現しやすいという傾向がある。それも90年代を中心として、単なる年間の高安と言うだけでなく、ヒストリカルな高値あるいは安値をつけるというケースも少なくない。

その典型例は95年4月19日につけた変動相場制以降のドル最安値(当時)に当たる79.75円ということになるのだろうが、実はドル安値よりもドル高値をつけたケースの方が多いことはあまり知られていない。一例を挙げると90年のドル高値160.35円は4月17日、92年のドル高値134.95円は4月26日に示現されている。

そうしたなか、今年のドル/円相場に目をやると、4月6日に85.53円の高値を示現後ドルはやや冴えない展開、緩やかな右肩下がりをたどっている。先に記した85円半ばが経験則的にも観測される今年のドル年間最高値になるかどうかをまだ判断することは出来ないが、もうひとつの特徴である「月の半ばから末までに目先のドル高値を付け、GWはドルが弱含みに推移する」---にここまでは取り敢えず合致しているようにも見える。ドル軟調という流れを今後も継続するのかどうか注意を要するところだろう。(了)



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