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2011年04月27日
◎年間変動率で見たドル/円

< 年内まだ波乱含み >

今年3月のドル/円相場は1ヵ月で7円を超える大変動を記録するなど、今年は年初からなかなかアクティブな動きをたどっている感を否めない。そんなドル/円相場は年間変動率の観点で見た場合いったいどうなっているのだろうか。

< 年内90or72円も?! >

年初来ここまでの価格変動をまずお浚いすると、高値は85.53円で安値は76.25円。計算した結果の変動幅は9.28円、変動率は11.44%となっている。

年明けからまだ3ヵ月程度しか過ぎないなか10%を超える価格変動はかなり動いていることを意味するが、変動相場制以降の過去の変動率を調べてみるとドル/円は平均で1年に17%程度動いている。つまり、ある意味では当たり前だが年間の変動率にはまだ達しておらず、今年の残り7ヵ月強のあいだにもうひと波乱かふた波乱あっても不思議はないだろう。

ちなみにこの先動くとした場合の方向性、ドル高orドル安のどちらに動くのかは不明。しかし、仮に経験則「年平均17%」を参考にドル高のメドを算出すれば年内に90円前後までのドル高進行が否定出来ない反面、逆にドル安へと動くとならば先に記した安値を再び更新し72円レベルまでのドル安・円高が進行しても不思議はないことになる。どちらにせよ年内に関しても、まだかなりの変動余地を残していると言えそうだ。

なお、紙幅の関係もあるがユーロについても以下で簡単に記しておく。
年間の平均変動17−18%に対してユーロ/ドルはここまで12.08%、ユーロ/円は15.22%となっている。年間変動率という経験則からすると、ユーロ/円よりもユーロ/ドルで大変動が期待出来るのかも知れない。(了)



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