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2011年03月16日
◎5円レンジがすでに5ヵ月

< 昨年10月以降トレンドレスが続く >

ドル/円相場は年明け以降大雑把に81−84円の3円レンジに留まっている。

そして期間を若干拡大させ昨年10月以降と考えても80−85円のレンジに収まる。つまり、もうすでに5ヵ月以上もわずか5円足らずの膠着相場が続いていることになるわけだ。

こうした事例は非常に珍しく、似たようなケースを調べてみると、直近では5年前の06年に記録していた。ちなみに当時は6月半ばから翌07年の1月はじめまで、7ヵ月近くを113円半ばから120円といった6円半ほどの変動を続けていたことになる。

< 嵐の前の静けさか、次の動意に期待 >

前記したように過去のケースからすると、レンジは今回よりやや広いものの、期間の長い膠着商状も数例観測されている。今回についても、ドル/円のレンジ相場がいましばらく続く可能性を否定出来ない。

しかし、ある意味では当然かもしれないが、狭いレンジ内での膠着相場が長引けば長引くほど次の方向性が出た際の値は一気に飛びやすい。動きかないことで次の動意に向けたエネルギーを溜めているとも言えるからだ。

そう考えると、足もとの膠着も実は「嵐の前の静けさ」---であるのかも知れない。
問題は放れる方向でドル高orドル安のどちらとなるのか、それは判らない。とは言え、どちらに値が動いても大きな変動が期待できるだけに、レンジ放れをしっかり見極めたうえでついて行っても遅くはないと思われる。相場格言にある「頭と尻尾はくれてやれ」---ではないが腹八分目で満足すべきか。相場における価格変動のすべてを利益にすることは至難の業なのだから。

いまはそんな将来の大相場に向け、自身もエネルギーを蓄積しておきたいところだろう。(了)



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