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2011年02月16日
◎足もと2月相場の特徴は?

< 星取表の勝敗はほぼ五分 >

やや遅くなってしまったが、今回は経験則を踏まえた足もと2月相場の見通しを指摘しておきたい。

まずは勝敗について触れておくと、90年以降昨年まで過去21年は10勝11敗だった。ほぼ五分の結果と言える。

需給的な面から考えると、2月は季節要因として月の半ばにかけて米債の償還&利払いが大量に予定されているうえ、3月期末に向けた本邦企業からのリパトリが出易い。よって、一般的には円不足の環境に陥りやすい---との認識だと思うが、結果からするとさほど円高が有利というわけでもないようだ。

< 今年は「まったく動かない」年か? >

そんな2月相場における別の特徴を探してみたところ、大きく2つ観測された。

ひとつは、「動くときには大きく動くが、動かない年はまったく動かない」---という両極端になり易い傾向が強くうかがえるということ。たとえば、昨年はそのパターンに当てはまらなかったが、一昨年である09年は月間変動9.76円で年間を通してもっとも動いた一ヵ月となっていた。

そして、もうひとつの特徴はというと、動きの鈍かった年は当然のこととして、大きく動いた年でも月初オープンと月末クローズにそれほど大きな価格差が見られないこと---になる。つまり、2月相場は仮に大きく動いたとしても月間を通した「行って来い」、最終的な帳尻を合わせるような展開が少なくないようだ。

そうした状況を踏まえ、すでに始まっている現在の2月相場はというと、発表された米雇用統計をめぐり先週末こそ激しい上下動をたどったがそれでもここまでの月間レンジは81.00−82.50円ほど。決め付けるにはまだ早いがヒョッとすると今年は前述した「まったく動かない」一ヵ月になる気がしないでもない。(了)



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