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2011年02月02日
◎存在感増す中国
◎期待外れのドル/円相場
< 2円レンジが2週間以上 >
ここ最近の為替市場はユーロ主導の展開が続いている。実際、ドル/円のボックス(81.80−83.70円)相場はすでに2週間を超えている。経験則を参考にすれば、年末年始の為替市場は荒れ易く上下に大きく動くことが少なくないが、今年は完全に期待外れだ。
しかし、日柄的な要因に加え材料的な要因、そして最後に期待も含めて、そろそろ次の方向性が見出されるとの指摘もマーケットでは徐々に取り沙汰されはじめた。
< 一目の雲めぐる攻防まず注視 >
テクニカルに見た場合、ドル/円相場は前記したように2円足らずのレンジ相場がすでに2週間を超えている。82−85円は昨年11−12月にも1ヵ月半ほど揉み合ったレベル。なかなか居心地の良いゾーンであることは確かだろうが、それにしてもという気がしている。
そんな状況を日足の一目均衡表で見ると、先行帯の雲が今週はおおむね82.35−83.50円程度でほぼ横ばいに推移する。それからすると、先の2円ボックス圏を放れるかという前に、1円強のレンジで形成されている一目の雲を上下どちらにしっかりと放れることが出来るのか、その方向性がまずは注視されそうだ。
仮に放れるようだと、保ち合いの期間などからも大きな価格変動を達成する可能性がある。
一方、今週は米FOMCなど材料的に注視されるものは幾つかあるが、個人的には2月3日からの旧正月を前にした政策対応など為替需給を含めた駆け込み的な様々な中国ファクターをとくに注視している。たとえば、マーケットでは中国の追加利上げ観測が根強いが、仮に実施されるとすれば旧正月前に実施されるだろう、との見方が有力。今週末に実施も?(了)
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