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2011年01月05日
◎今年一番のニュース

< ビックリ予想、今年の的中率は低かった? >

早いもので今年も残り1週間を切った。

さて、そんななか今年の金融市場を簡単に振り返ってみたいのだが、まずはマーケットで「的中率が高い」と評判のバイロン・ウィーン氏が「ビックリ10大予想」として今年の年初にどんな予想・見通しを出していたのかお浚いしてみたい。

具体的に幾つか抜き書きしてみると、「米国の実質成長率は5%を超え、失業率は9%を下回る」「FRBはゼロ金利政策を解除し、FF金利は年末までに2%まで上昇」「ドルが対円で100円、対ユーロで1・30ドルに上昇」「円安を追い風に先進国で日本株が最も上昇し、日経平均は1万2千円を超える」---などとなっていた。

判断の難しい項目も少なくなく、当たったのかどうか具体的な論評は避けるが、総じて言えば的中率はそれほど高くなかった気がする。今年の相場は複雑で、予想も困難だったということか。

< 欧州債権問題と通貨切り下げ競争観測 >

そんな今年の相場でやはり話題となったのは「欧州諸国のソブリンリスク問題」だろう。一旦消えては再び復活するということの繰り返しで、なんだかんだ1年を通し話題となった要因だった。

また、次に注目されるものは今年世界的な選挙イヤーだったということと絡めた「各国通貨切り下げ競争観測」になる。

そして一連の動きのなか、主役ではなかったドル/円相場も80円割れをうかがう展開で、政府・日銀が6年半ぶりのドル買い・円売り介入を実施したことは周知のとおりだ。

---以上のほかにも様々あったが、そんな1年もなんとか終わろうとしている。果たして来年はいったいどんな材料で、どういった変動をたどるのだろうか。(了)



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