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2010年12月15日
◎12月相場の特徴は?

< 経験則ではドル高有利 >

早いもので今年も残り一ヵ月を切った。つまり、足もとは名実とも12月相場入りしたわけだが、そんな12月相場について恒例の過去の経験則に基づいた月間の見通しを簡単にレポートしたい。

詳細は下記で指摘するが、経験則的に12月はまず「ドル高有利」となっている。その経験則が今年も当てはまることになるのだろうか。

< 一方向に偏った変動も少なくない >

90年以降昨年まで過去20年間の12月相場を振り返ってみると、13勝7敗という勝率になった。つまり、6割5分ほどと比較的高い確率でドル高に振れているということになる。

何故12月相場はドル高へと振れやすいのか、需給的にも一応の説明が付けられなくはない。それも大きくは2つの要因にわけられよう。

ひとつは、周知のように一般的に米国企業は12月末を決算期末としている先が多く、それに向けて「海外子会社などが本国への利益送金が活発化する」こと。また、もうひとつは冬のボーナスシーズンに当たることもあり、日本の個人投資家などが積極的な外貨投資に動き易い、という点も無視出来ないように思われる。

さて、そんな12月相場は「ドル高に振れやすい」以外で、あと2つほどの「特徴」が見て取れる。

順を追って説明すると、ひとつは「値動きそのものはあまり大きくない」と言うことで、年間を通してもあまり動かず値幅の乏しい月になることが少なくない。

さらにもうひとつの特徴としては「一方向に偏った値動きを辿り易い」ということも意外に多い。これはセオリーに沿ったドル高ではなく、セオリーとは逆にドル安方向へと動いても、おおむねそうした傾向がうかがえるようだ。(了)



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