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2010年09月22日
◎ラマダン、水星逆行終了へ
< 円安へ基調転換の期待も? >
いわゆる「ドルブル派」のなかには、ドルの基調反転を期待する声も聞かれはじめた。
そのひとつの要素は、金融マーケットの不確定要因であった民主党の代表選が14日にようやく決着すること。
一般的には「小沢氏が勝利を収めれば円安」---との指摘が有力だが、菅氏が勝利をしても選挙戦に力を注ぐあまり対応が後手後手に廻っていた各種の政策がようやく進展することになり、これはマーケット的に歓迎されることだろう。それを受けて従来の円高トレンドが反転する、とまでは言えないが目先は調整的な動きが進む可能性もある。
< 中間期末で月末までは円高か >
そんなドルの基調反転が取り沙汰されはじめた理由、実はもうひとつある。それは今月9日をもってイスラム教の「ラマダン(断食月)」、そして12日でアストロ・サイクルでいう「水星の逆行」が終了したためだ。
完全なる門外漢の筆者がしたり顔で説明するのもどうかと思うが、確かにタイミング的には「ラマダン」そして「水星の逆行」が起こった時期に歩調を併せて円の独歩高、ドル/円相場の15年ぶり安値更新などが起こっているだけに、それらの終了で今度はトレンドが従来の円安へ戻ると考えたくなる気持ちも判らなくはないだろう。
しかし、別の日柄的な要因で考えた場合、足もとの9月は中間あるいは四半期末にあたることもあり、需給的に円高に振れやすいことで知られる。また今年は米中間選挙実施年で、こちらも過去は円高に振れることがままあった。とくに今回のように与党の支持率低下している際は尚更だ。
前述したようなドルブル派の期待も判らなくはないものの、やはりトレンドそのものが転換するのは難しいのかも知れない。(了)
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