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2010年09月15日
◎金融通が円高対策提言

< 網屋、今井両民主党議員が首相と面談 >

筆者は仕事柄、新聞の片隅に掲載されている「首相動静」は毎日必ず目を通す。

周知のように、「首相動静」とは首相が誰と面談したのか、どこに出かけていたのかなど、いまでいえば菅直人氏の一日の行動が分刻みで逐一掲載されているものだ。

そんな「首相動静」の今月2日付に、ちょっと気になる行動があった。具体的には午後の4時47分から5時12分までで、民主党の網屋信介、今井雅人両衆議院議員と面談している。

< 日銀の国債購入増額を進言か >

これの一体なにを筆者は気になったのか。まずは網屋氏と今井氏のプロフィールを一言で抑えておく。

網屋氏;元メリルリンチ日本証券取締役副会長
今井氏;元UFJ銀行チーフディーラー
つまり、2人とも金融の専門家、それも今井氏に限れば為替業界にドップリと漬かっていたプロ中のプロになる。

おりしも相場は、止まらぬ円高の進行中。そんななか、民主党きっての金融通2人はいったいどんな話をしたのか。

気になった筆者は後日両議員のブログなどをチェックしてみた。すると、網屋氏の方は更新されていなかったが今井氏のブログはその日の夜に更新されており「足もとの円高・株安について我々の意見を提言してきました」---とある。具体的な内容については割愛されていたものの、今井氏は以前から「日銀の国債購入額を大幅に増額する方がよほど効果的」(8月31日付の同氏ブログより)としているため、おそらくそのあたりのことを提言したのだろう。

菅首相が今井氏ら一年生議員の意見を聞き入れるかどうかは正直判らない。がしかし、本当に円高や株安を是正したいのなら、専門家の意見を取れ入れることが一番だと思うのだが、果たして・・・?(了)



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