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2010年08月11日
◎月内に円高再進行も?

< 8月相場は円高有利 >

月単位で一年間を見た場合、足もとの8月相場はほかに比べて特徴のある動きをすることが少なくない。

そんな8月相場最大の特徴としていえるものは「円高有利」であり、確かに調べてみると90年以降昨年までの20年間で7勝13敗、およそ3回に2回まではドル安・円高に振れていることが見て取れる。それも、比較的最近そのパターンが多く、98年以降05年までの8年連続を含め、直近12年では実に10回がドル安・円高となっていた。

下値が依然不安定なドル/円相場は84・80円の昨年安値をトライするような展開が月内にあるのかも知れない

< 月間の変動は小幅に留まる >

その一方、同じ8月相場に別の特徴はないのか調べてみたところ、意外なことに値幅的には一年を通しても小変動に留まる傾向がうかがえる。

実際に直近2年を見てみると、08年の変動幅は3・39円でこれは年間を通して11位、また昨年09年は5・25円で同10位となっている。もちろん、こうした傾向はそれ以前にもうかがえ、過去10年程度の平均格変動は4円に届いておらず、月間の変動としてはかなり小さいことがうかがえる。

また、8月相場のもうひとつの特徴としては、月初or月末のいずれかに月間のドル高値かドル安値を記録することも少なくない。ちなみに、こちらも過去2年を振り返ると、08年は「月初ドル安値示現」のパターンに対し、昨年09年は、月末最終日31日にドルの月間安値を記録する「月末ドル安値示現」の展開をたどっていた。

こうしたことは飽くまで経験則、過去のパターンを参考にしたもので、しかも的中率が100%というわけではない。しかし、要注意材料ということで参考程度に頭の片隅にでも留めておかれたい。(了)



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