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2010年06月23日
◎W杯期間中、為替は小動きか

< ユーロの値動きも徐々に収斂? >

サッカーにおける最大の祭典、「ワールドカップ」が先週末11日の「南アフリカ対メキシコ」戦を皮切りにいよいよ開幕した。

ワールドカップ開催期間中の為替変動について筆者が調べたところ、やはりゲームの動向が気になるディーラーが多いのか、大会のあいだは意外なほど小動きを辿っていることが確認された。足もとの為替市場はユーロを中心に波乱含みの展開だが、そうした動きは今後徐々に収斂される可能性もある。

< 前回大会期間中、ドル/円はわずか3円レンジ >

日本では野球の人気にいまだ追い付かないが、世界的に見ればサッカーがもっとも人気のあるスポーツと言って良い。

そんななかワールドカップがはじめて開催されたのは30年のウルグアイ(39−49年は戦争などで中断)だったが、筆者が73年の変動相場制以降に開催された全10回のワールドカップ期間中の為替変動を調べたところ、その殆どのケースにおいて意外なほど小動きを辿っていることが明らかになった。

紙幅の関係もあり、一例を挙げるに留めるが前回06年ドイツ大会(6月9日−7月9日)期間中、約1ヵ月間のレンジはわずか3円強の変動に過ぎなかった。

一方で、同じようにワールドカップとユーロ/ドル相場の関係を調べてみると、こちらは開催期間中にドル/円以上に膠着度合いを強めていることがうかがえる。同様に前回06年のドイツ大会を見てみると変動幅は400ポイントに届いていない。

いずれにしても、サッカー発祥の地である英国勢を中心にマーケットのヤル気減退が大会期間中の市場流動性の低下をもたらす可能性は高い。取引をされる方は十分な注意をはらって欲しい。(了)



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