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2010年06月16日
◎6月相場の特徴

< 特徴のひとつは「波乱含み」 >

アノマリー、経験則を参考にした場合、ドル/円の6月相場はなかなかの波乱含みだ。足もとの価格変動にその一端が示されているように思うが、この先も波乱含みの展開を否定出来ないのかも知れない。

まずは6月相場の勝率について調べてみると、90年以降昨年までの20年間で12勝8敗、ややドル高が優勢となっている。

< 月間を通した「行って来い」も >

そんな6月相場に、別の視点から特徴がないのか引き続き調べたところ非常に興味深いポイントが3つ見つかった。

ひとつは、1ヶ月のあいだに13円以上も動いた98年は別格にしても、「非常に大きな変動を示すことが少なくない」---ということ。ザックリした言い廻しになるが、6月は方向性こそさておき、「波乱の月になることが多い」とも言えるだろう。

次のポイントとして挙げられるものは、前述したように6月単体で見た場合、ややドル高が優勢の状況下、実は「5月と同じ方向に動くことが少なくない」---と言うことだ。勝敗で言うと14勝6敗で確率的には7割となる。
ちなみに、「何故か」という理由に付いては定かでないものの、今年5月のドル/円相場はドル安方向へと振れているだけに今月は例年と逆方向、ドル安・円高方向へと動く展開には一応要注意。

最後3つ目のポイントは、最初に指摘したように「年間を通しなかなか大きな価格変動を記録」する反面、月初オープンレートと月末クローズレートに大差がなく、「結果として“行って来い”となることがままある」ことだ。
つまり、6月は月初と月末で逆方向に動くことが少なくない、と言えるかも知れない。足もとは大きくドル安・円高に振れているが、月間を通せばやや行き過ぎの危険性も?(了)



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