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2010年05月05日
◎GW期間中は荒い値動きも

< GW目前、注意要する時間帯に >

先週の当欄では、足もと4月のドル/円相場が非常に重要だという話をレポートした。

それで間違いはないのだが、調べてみると00年以降は別途「4月半ばから月末までに目先のドル高値を付け、そのあと迎えるゴールデンウィーク(GW)は逆にドルが弱含みに推移する」---という展開が少なくない。今年もそんなGWが目前に迫っている。タイミング的にはそろそろ注意を要する時間帯へと入りつつあるのかも知れない。

< GW前ドル高、終了後はドル安? >

前述したパターンは、やや微妙なものも幾つか観測されるが、00年以降の勝率は7勝3敗となっている。

紙幅の関係もあるものの以下で2つの例を挙げると、01年は4月27日に124・35円のドル高値をつけたあと、5月4日に120・53円と10日程度で4円近い下落をたどっている。また03年には4月25日にドル高値121・15円をつけたあと、5月19日の115・10円までドルは3週間近くも弱含みに推移していた。

では、何故「GW前」にドルは高値を付け、その後下落する可能性が高いのか、理由は正直良く判らない。したがって、経験則を鵜呑みにすることは危険であるとも思う。

しかし、敢えて理由を探すと需給要因、さらに具体的にいえば「大型連休前の海外旅行者による外貨需要」が関係している可能性もある。そして、海外渡航手当てという需給要因が剥げ落ちるGW連休後にドルは下落し、目先のボトムを打ちやすいというシナリオも考えられなくはない。

なお、そんなGW期間中の相場展開は結局行って来いなどにはなりやすいが、価格変動そのものは流動性が低いためかなかなか大きなものとなる傾向だ。こちらも併せて注意を要したい。(了)



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