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2010年04月28日
◎重要な4月のドル/円相場

< 「アニバーサリー」で重要な4月相場 >

テクニカル・アナリストなど複数の市場関係者に話を聞くと、足もと4月のドル/円相場が非常に重要との指摘をよく耳にする。

いったい何故そうした話になるのか、理由は幾つもあるのだが、以下では「アニバーサリー」という考え方を取り敢えずを御紹介してみたい。

< 5日高値は今年の年間ドル最高値? >

テクニカル分析のひとつである「ギャン・サイクル」には「アニバーサリー」という考え方がある。筆者は専門家ではないけれど、誤解を恐れずに言えば、過去にある特徴的な出来事が起こった日時には、一定の時間を経て、やはり別の特徴的なことが起こる---というものだ。

これについて実際に調べてみると、為替に限らず様々なところで興味深い出来事が観測されるのだが、ともかく4月のドル/円相場は一種の「アニバーサリー」とも言えそうな、極めて象徴的なレートをつけることが少なくない。

紙幅の関係もあるため一例だけを取り挙げると、90年にドルは戻り高値の160・35円をつけているが、これは4月17日のことだった。そして95年に示現したドル安値79・75円は4月19日。この間はわずか2日の誤差しかない。歴史に残るドルの高値と安値が2日違いというのは果たして偶然なのだろうか。

一方、そこまで「歴史的なレート」というわけではないが、昨年の年間ドル高値は4月6日に記録しており、それに対して今年は取り敢えず4月5日がここまでの年間のドル最高値となっている。誤差はわずか1日だ。

正直にいえば、筆者は前述した5日の高値が年間のドル最高値になるとは思っていないのだが、それでも「アニバーサリー」という概念からは、気になる符合と言えよう。(了)



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