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2010年02月24日
◎出口戦略にらみ米指標注目

< 中国が金融引き締め発表 >

先週の当欄において金融市場で話題の注目材料「3点セット」の話を報じたら、舌の根が乾かぬ週末金曜日に3点セットのひとつ「中国が金融引き締め」を発表した。

タイミング的には旧正月明け(22日以降)と見られていただけに、予想外とも言えるがともかくその影響については引き続き注意を要したい。実際の金融引き締めで材料出尽くしとなった可能性も否定は出来ないものの、株式市場などに与える影響はむしろこれからだろう。

つまり、今後株安が進行する展開などになった場合の円高のリスクは、引き続き頭の片隅にでも留めておきたい。

なお、そんな中国本土の金融市場は今週一週間、旧正月による長期休暇で取引が見送られる(香港は17日から一部で取引再開)。いわゆるアジアタイムの為替市場は流動性が乏しい状況がつづくだけに、荒っぽい価格変動をたどる可能性を否定出来ないのかも知れない。

< 日銀会合にも一応要注意 >

そんなマーケットは、別途発表される米経済指標に対する関心も高い。

理由のひとつは、先週公表されたバーナンキFRB議長の議会証言草稿のなかで「出口戦略」についての言及が示されたためで、今週以降発表される米経済指標の内容如何で思惑が強く後押しされかねないからだ。具体的には、17日の住宅着工件数や18日の生産者物価、19日消費者物価などを注視している向きが少なくない。

同じ「金利繋がり」ということでは、日本でも17日と18日に日銀による金融政策理事会が実施され、終了後ただちに政策金利が発表される。基本的に金融政策の変更はないと予想されるが、発表前後においてはマーケットで追加緩和などの思惑を呼ぶこともありそうだ。(了)



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