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2010年02月03日
◎不安定な日米政局

< 日本は「政治とカネ」問題 >

日米ともに政局が不安定となっている。

日本サイドについては、改めて指摘するまでもなく、最大の問題は「政治とカネ」だ。常識を逸した鳩山由紀夫首相の「お小遣い」問題もさることながら、小沢一郎・民主党幹事長の政治資金規正法違反問題も、東京地検特捜部の参考人聴取は先週末で終了したとはいえ、それですべてがスッキリとしたわけではない。今週以降も日本の政局不透明感がマーケットの不安要因としてくすぶりそうだ。

なお、変わり身の早い小沢氏だけに、世論調査における民主党支持率が低下しているとの報道も相次いでいる状況下だけに、それらと絡めて電撃的な幹事長辞任といったことが今後ないとも限らない。

< 米国はFRB議長再任問題 >

また、政局の不安さという意味では米国も同様だ。

今年の秋に実施される中間選挙に向けた選挙対策のひとつ新金融新規制案を提示したオバマ大統領も動向もさることながら、金融政策のキーマンであるガイトナー財務長官とバーナンキFRB議長の去就も注目されている。今週がひとつのヤマ場を迎える可能性もある。

まず前者であるガイトナー財務長官については、保険大手AIGへの支援を巡り週内に公聴会で証言を実施する予定とされている。公聴会で議会などと激しい応酬が実施されることになりそうだ。

一方、後者のバーナンキFRB議長の再任については、当初先週末にも決定される見込みだったが手続きが遅れ、今週にズレ込んだ。一部民主党議員が造反し、承認に反対の姿勢を見せているなど予断は許さない。

今週はFOMCや米GDP速報値発表などが注視されているが、意外に日米政治要因に注意が必要かも知れない。(了)



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