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2010年01月13日
◎重要な1月の為替相場

< 年間の天底付ける可能性? >

ベテランの為替市場関係者のあいだでは、年明けの「1月」というのは一年でもっとも重要な月として認知されている。

筆者は当コーナーでもたびたび取り上げて指摘していることだが、ここで何故なのか理由について改めて報じてみたい。理由は大きく2つある。

まずは、「1月につけるドルの高値(安値)が年間を通した象徴的なレートとなりかねない」---ためだ。

実際の例を幾つか挙げると、1月につけた価格が結局ドルの年間高値となった例としては93年や94年のほか、08年も、年明け早々の1月2日に記録したレートが結局、年間を通したドルの最高値となっている。それに対して98年や99年、05年は逆に1月につけた価格が年間のドル最安値だった。

調べてみると、90年以降昨年までの20年間で、実に8回がそのパターンに合致している。「4割強の確率で1月にドルは年間の天底いずれかをつける可能性」---は決して低くないように思うのだが、読者の皆さんの判断はいかがだろうか。

< 月足の陰陽はどちらか注目 >

そして2つ目のポイントは、「1月相場の方向性と年間相場の方向性が一致するケースが多い」---ということ。つまり、1月の月足が陽線なら、その年の年足も陽線引けになることが多い。

これについては、前記したデータと同じ90年以降昨年までの戦績をみると12勝8敗の成績を記録している。

まだ1月も始まったばかりで上下どちらに振れ、陽線or陰線のいずれで大引けるのかまったく判らない。しかし、、今月末のNYクローズレベルは非常に重要だということを今から頭の片隅にでも留めておいて損はないと思っている。(了)



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