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2009年12月16日
◎「ドル底入れの条件」とは?
< 最低でも二番底形成は必須 >
以前にも何度かレポートをしたことがあるが、ドル/円相場には経験則からみて「底入れの条件」とも言える「相場のクセ」が2つある。
紙幅の関係もあり詳しい分析は省くが、ひとつは「円のマザーマーケットである東京タイムに円の高値をつけることが必須」であること。そしてもうひとつは、「一番底で底入れせず、二番あるいは三番底を必ずつける」ということだ。
< 年明けあたりに二番底? >
では、前述した条件を参考に先日記録したドル/円の安値84・80円を振り返ってみると、まず前者の安値示現の時間については早朝の8時30分あたりとなっている。
古くからの慣習では、東京タイムのスタートは午前9時とされているため、正直微妙だが誤差の範囲とも言えなくはない。
しかし、仮に第一条件をクリアしていたと仮定しても、2つ目の条件である「一番底で底入れせず、二番あるいは三番底を必ずつける」はまだ達成されていない。
つまり、先の安値84・80円を更新することはないにしても、二番底形成を探る値動きからそれに近いレベルまで今後再びドル安が進行する展開は、ある意味で確実と言ってよい。
ここで一つだけ補足をすると、過去のパターンを見てみると二番底は一番底形成から1ヵ月程度の時間を空けてつけるケースが多いようだ。
それからすると、足もとのドル/円相場は一時90円台を回復するなどややドル強含みで推移しているとはいえ、年明けなどに向けて下値不安が再び高まる可能性を否定出来ないのかも知れない。
いずれにしても、ドル/円が大底を打ったかどうかは微妙であり、ドルの下値リスクを侮ってはいけないだろう。(了)
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