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2009年11月11日
◎苦境に喘ぐ欧米金融機関

< 米銀破たんは3桁の大台 >

先日筆者は当稿において、「米地銀の破たんがいまだに止まらない」とレポートしたが、その後も米銀の破たんは続き、とうとう3ケタの大台を突破した。FDIC(米連邦預金保険公社)の発表によると、先月30日現在の米銀破たん数は115件にまで達したという。

米銀の破たん数は06年までしばらくゼロを続けてきたが07年以降は右肩上がりで、とくに今年は90年代初頭に起こった、いわゆる「S&L危機」以来の高水準となる危険性がジワリと取り沙汰され始めている。

実際、FDICの発表によると加盟する金融機関8200のうち破たんの懸念を示す「問題銀行」はまだ400行以上もあるとされている。また、民間のエコノミストなどのなかにはFDICの見込みは甘いとし、問題銀行は1000行を下らないなどとする分析もあるようだ。

もちろん、そうした「問題銀行」のすべてが今後破たんするとは言わないまでも、破たん先はまだまだ出てくる可能性があるし、むしろ中小の米国金融機関にとっては、これからが危機の本番を迎えることになるのかも知れない。

< 今週は欧州銀の決算相次ぐ >

一方、そうしたなか今週は注目の欧州系金融機関の決算発表が相次ぐ。
一例を挙げると、3日にスイス系のUBS、4日に仏系ソシエテ ジェネラル、5日に独系コメルツバンク、6日に仏系BNPパリバ---などとなっている。

一説によると、米系以上に内情が苦しいと言われる欧州系の金融機関だけに、その決算内容がどの程度のものとなるのか大いに注意を払いたい。決算の内容如何によっては、高値推移の続くユーロ高が反転する要因になりかねない気がしている。(了)



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