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2009年10月07日
◎荒れやすい秋相場

< ビッグニュースに要注意 >

当コーナーで以前に取り上げたものもあるが、過去の為替市場を検証すると、幾つか季節的な法則性などを見ることが出来る。

いまの時期について取り上げると、その最たるものは「秋相場は荒れやすい」---というものだろうか。

その典型事例はノーベル経済学賞受賞者などを有した巨大ヘッジファンドである、あのLTCMの破たんもあった98年の10月になるだろう。136円台から111円台まで、実に25円ものドル安・円高が進行したことは、10年以上が経過したいまでも筆者は忘れられない。

なお、そんな秋相場を取り巻く環境として毎年秋には何故か重要なニュースが飛び出しやすいという傾向がある。先のLTCM破たんもそうだし、日時的には過ぎているが85年の9月22日にはプラザ合意が実施されている。昨年から今年にかけて、ただごとではないほどのビッグニュースが相次ぎ、感覚が半ば麻痺しているようなイメージもあるものの、とはいえ今年の秋についても引き続き注意を要したい。

< 10月相場は両極端 >

一方、そんな為替市場における季節的な法則性は、月ごとの相場についてもある程度うかがえる。

たとえば、足元の9月相場は「方向性はともかく、年間を通して1、2番目に大きく変動する」ことで知られている。そして、今年の9月相場も経験則通りに大きく動いたことは、改めて指摘するまでもないと思う。

さて、そんな9月相場を受けた明日から始まる10月の特徴はと言うと、「動くときには大きく動くが、動かない年はまったく動かない」---という非常に両極端な傾向がうかがえる。今年は果たして前後者のどちらだろうか?(了)



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