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2009年09月16日
◎100年に一度の政権交代
< 歴史的大勝は24年以来 >
先月末に実施された衆院選は歴史的な選挙となった。
御存知のように野党第一党の民主党が308議席と単独過半数を超える議席数を獲得、与党に躍り出る一方で、与党・自民党は総理経験者など大物議員が落選するなど大惨敗を喫している。
今回のような「衆院選における政権交代」について、筆者が調べたところ日本では過去に実は3度ある。しかし、今回に近い格好のものは戦前である1924年に一度あるだけだ。
金融市場の解説にマスコミでは「100年に一度(の危機)」といった表現を良く用いるが、選挙においても同様に「100年に一度」の出来事だったのかも知れない。
< 過去3回すべて短命政権 >
過去に3度ある「衆院選における政権交代」をすべて振り返ると、まず直近の例として1993年がある。
このときは新生党や日本新党など8党・会派による連立政権が発足したものの、過半数に届かなかったとはいえ自民党の力が強く結局わずか8ヵ月の短命政権に終わった。
そしてその前である1947年についても同様で、野党が勝利を収めたが与党・自由党との議席数はわずか12と僅差であり、このときも新政権内部の乱れから1年続かなかった。
それに対して、今回に近い過去唯一の事例である1924年は、憲政会など野党3連合が政権与党に圧勝し、新政権もおよそ3年続いている。
なお、筆者は先日の衆院選における「野党圧勝」という結果だけを捉え、勝手に1924年に近いと指摘をしたが政権を担うということは決して簡単なことではない。足元についてもヒョッとすると、過去の歴史をなぞるような予想外の短命政権に終わる可能性を否定は出来ないのかも知れない。(了)
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